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日本エンヂニヤ事業内容水源・取水方法

水源・取水方法

弊社では中小規模の水道施設における実績が豊富にございます。 御相談を頂くにあたり、現地の状況や水量、原水水質などのデータを確認させて頂き、 以下のような特性を考慮の上で水源を選択し、より最適な取水方法の提案を行います。

表流水

一口に表流水といっても、河川水、湧水、湖沼水などに大別され、特性は大きく異なります。

表流水(河川水)

【河川水】一般的には、表流水の大部分が河川水です。 河川水の特長は、季節や降雨によって水量や水質が大きく変動することが挙げられます。渇水期における水量の確保や、集中豪雨のときの水質変動に対する注意が必要です。また、落葉や土砂による取水口の目詰まりなど安定した取水を行う上での課題もあります。

【湧水】湧水は、地下水が地表に湧き出したもので、河川水と比較すると良好な水質が得られる傾向にありますが、必要な水量が十分に得られるかが大きな課題になります。従って、湧水を水源とする水道施設の多くは、小規模な施設に限定されます。

【湖沼水】湖沼水は、ダム湖が主となります。水量は安定して得られるものの水質の面では河川水が有する特徴に加え、藻の発生に伴う臭気や酸欠に伴う鉄・マンガンの溶出などが懸念されます。また、ひとたび水質が悪化すると回復に時間を要することも留意する必要があります。

伏流水

伏流水

伏流水は、河床の土砂でろ過され地下に浸透した河川水を、河川から一定以上の距離を置いて掘った浅井戸からくみ上げます。従って河川水の水質変動の影響を若干受けますので、水源として選定するにあたっては、河川水質がポイントとなります。

また、汲み上げるためにポンプなど動力が必要となることも留意する必要があります。

 

 

地下水

地下水は、浅井戸と深井戸に大別され、特性は異なります。

地下水(浅井戸)

【浅井戸】浅井戸は、10m程度の深さから汲み上げた地下水です。深井戸と比較すると、水量や水質が近隣の土木工事などで影響を受ける場合があり、安定性の面で劣りますが、伏流水と比較すると安定しています。試掘の際は、必要な水量が十分確保できるか注意が必要です。

【深井戸】深井戸は、不帯水層より更に掘り下げた地下50m程度の被圧帯水層からくみ上げた地下水です。他の水源と比較し、水質や水量の面で安定しています。しかし、場所によっては鉄やマンガン、アンモニア性窒素、あるいは砒素やフッ素などろ過による除去が困難な物質が検出される例もあり、試掘による事前の水質分析が重要です。

浅井戸、深井戸ともに、汲み上げるためにポンプなど動力が必要となることも留意する必要があります。