JJS-C型の導入で清掃頻度低減と安定稼働を両立
取水口や水車ノズルの清掃頻度低減と高い設備利用率の両立を実現した
所在地 | 岡山県西粟倉村第2発電所みおり |
導入時期 | 令和2年度 |
施工概要 | JJS-C-400LA×1基 |
ヘッドタンクや取水口の清掃が大きな負担となっていた

岡山県西粟倉村では、平成26年に改修された第1発電所めぐみで小水力発電が既に行われていました。そこでは2カ所の取水口と沈砂池、ヘッドタンクに除塵対策として設けられたバースクリーンの清掃をご高齢の方が担当していました。秋の落葉期には1日に何度も清掃しなければならず、特に約69mの道を徒歩で登ることでしか行けない場所にあるヘッドタンクの人力での清掃作業は大きな負担となっていました。
JJS-C型を採用し清掃頻度が激減した

第2発電所みおりでは、塵芥の影響を受けやすいターゴインパルス型水車を採用していますが、無動力除塵装置JJS-C型をヘッドタンクに設置したことで、清掃頻度は数カ月に1回程度に低減が図れられただけでなく、運転開始から水車のノズルを分解清掃することなく安定して稼働しています。令和3年6月の発電開始以降、安定した取水量と水車故障の低減で、約80%という高い設備利用率を誇っています。
最大使用水量400L/秒、最大有効落差66.4m、最大出力199kWの施設で、発電した電力は中国電力に売電されており、売電収入は林道の整備や間伐の実施などに活用され、村の基幹産業である林業の振興に貢献しています。第2発電所みおりの完成によって、村の電力自給率は約50%に達し、村の目標であるカーボンニュートラル実現にも貢献しています。